平成11年2月16日

講演録 「食は命なり」               講師  吉 丸 房 江 
                yosimaru.jpg (14383 バイト)
 皆様、こんにちは。
ただ今、ご紹介していただきました吉丸房江でございます。
素晴らしいご縁をいただきまして、とても嬉しゅうございます。
今日は旧のお正月です。明けましておめでとうございますと申し上げます。
この頃は、異常気象で、12月になっても暑いな、ちっとも寒くならないなと思ってま
したら、旧の正月が、今日だということで、大分遅れているんだな。
そしたら、あんまり心配しなくてもいいなとも思っております。

    カレンダーを繰りつつ祈る1年の 知らぬ月日よ美しくあれ
 カレンダーが、新しくなり、正月になりまして、カレンダーをめくりますが、
そのカレンダーを繰りつつ祈る1年、それは本当に今からこれだけ重なっている365日の
知らぬ月日よ美しくあれと祈らずにはいられません。
 まず、人間が、一番嬉しいことは、何だろうか。健康ですね。何が何でも健康が、一番
だと、この頃つくづく思っております。
その健康という宝物をどのように大切に守っていくか。
まず健康が、一番大事だということは、一番わかっているんですけれども、一番疎かにな
りがちです。
それで、今回は、「食は命なり」という演題をいただきました。
 実は、私は、健康道場「コスモポート」といって、「宇宙の港」と大きな名前を付け
たんです。人生航路の中で、ほんとうに人間が疲れきって、病気をした時、どこへ行った
らいいか。お医者さんに行くのもいいけど、お医者さんに行く前に、ちょっと寄ってみた
いところがある。
そういう場所が、あったらいいなということで、健康道場というものを始めたんです。
船は、船体が、壊れたら、港に入ります。
そして、そこの乗組員も、また港で、次の航海への英気を養います。

私たちは、まず心が病む。心が病むから病気になる。病気とは、病いの気と書きます。
コスモポートに、みんなが疲れた時に、心を癒しに来てください。
そしたら、体が、元気になりますよというのが、私のやっている仕事です。
なぜそのようなものを始めたかと言いましたら、私の両親は、二人とも癌で死にました。
父親が、56才、3つ違いの母が、父の3年の法事を終えましたら、また、亡くなりました。
同じ56才です。
 その時に、私は思いました。戦前、戦中、戦後を生きてきて、さあ、やれやれと思
った時に、癌で死にました。死にたくなかったろうな。死ねなかっただろうな、と。
そして、自分を振り返って、私は、癌で死ぬんだろうか、癌になるんだろうか、不安にな
りました。
それで、病気ではなかったんですけど、お医者さんに、聞きに行きました。
私の父親も母親も56才で、癌で亡くなりになりましたが、私もなるでしょうかと聞いたん
です。
そしたら、お医者さんから返事が返って来ない。
う〜ん、聞こえたはずなのにと思って、私は癌になるでしょうかともう一度聞きましたら、
「ええ。」
1ぺん目も聞こえていたんですけども、すぐに、癌になるとは言えなかったんですね。
「両親が、癌であることは、遺伝的にも、癌の要素を持っているということです。
6人兄弟、みんな健康に気をつけた方が、いいですよ」とおっしゃいました。
ああ、これは、お医者さんだけでは、わからない。
宗教関係の人にも聞いてみようと思いまして、宗教関係の人に聞きました。
そして、父も母も、癌で死にましたが、私は、大丈夫ですよね。
大丈夫ですよねと言うもんですから、向こうもすぐ返事が出来ない。
また、しばらくして、「大丈夫ですよね」と追いかけましたら、「因縁ですね」。
因縁という言葉が、その頃わからないもので、はぁ、癌になるんだ。
医学的にも、癌になる。
そしたら、人間として、一生懸命頑張っても、頑張っても、その56才、その頃には、癌に
なって死んでいくんだったら、何もしないでいいじゃない、したって悲しいじゃないか。
それが、兄弟6人、みんなもそうだったら、私は嫌だと思いました。
そして、私は、親孝行も何もしないうちに親と別れました。
もし、私が、親孝行できるとしたら、何があるだろう。お墓に布団は着せられない、と言
います。
親孝行したい時に、親はなしとも言います。
今は、ちょっと違うそうですね。親孝行したくないのに、親がおる。
私の思いは、親孝行したい時に、親はなしです。
では、今から親孝行をしていくには、どんな方法があるだろうか。
 それは、6人兄弟が、仲よくすること。
その次は、この6人が、親が罹かった業病に罹からないということではないかと思いまし
た。
親が、罹かったその業病に罹からないということが、親孝行の1つではないか。
残念無念、残念無念と死んでいった両親が、また子どもが一人ずつ癌になっていったら、
どんなに悲しいだろう。その子どもたちが、癌に罹からなかったら、初めて両親は、霊と
してうかばれると思いました。
だから、癌に罹からない勉強をしてみようと、私は決心をしたんです。
 そして、癌に罹からないように、罹からないようにと、いろいろ勉強を始めました。
その頃は、西洋医学しか知らなかったものですから、早期発見しかないということで、胃
癌の時はどこそこの病院、子宮の関係は〇〇病院というリストを作っておりました。
そして、早期発見以外にないんだから、早目に、こういう時には、この医者に行って、
こういう時には、ここに行って、とリストを作って、兄弟たちに配ろうと思ったんです。
ところが、その時に、出会った本があるんです。
それは、これくらいの薄さの小さな冊子でした。
この冊子に何が書いてあったかというと、昭和21年か22年に、東京に、癌センターができ
ましたが、その癌センターの歴代の所長さんが、みんな癌で死んだという本です。
 癌は、何ぞやということをそこまで一生懸命に勉強している人が、癌に罹かるんだろう
か。これは、大変だと。西洋医学だけでは駄目だな。
西洋医学に匹敵する東洋医学があるから、そちらの方も学んでみなければいけないと思っ
て、東洋医学の門をたたきました。
 一生懸命勉強しておりましたけれども、私の思想は、どんどんどんどん、東洋思想、
老子の思想に入っていきました。老子は、日本では、誰に一番影響があるのだろうと思い
ました時に、良寛が、一番老子の思想を言っておられる。
 ああそうか、良寛さんは、新潟、雪の降るところ、私は、南の九州の福岡の女の良寛さ
んになりたいなと思いました。
  裏を見せ 表を見せて 散るもみじ
  散る桜 残る桜も 散る桜
 ほんとうにその通りです。人間は、いいところだけ、いつもいつも見せています。
裏を見せ、表も見せて、生きていくことが、本当にあるがままで生きる素直な生き方です。
 それから、今、地球環境が、いろいろ言われていますが、それもちゃんと良寛さんの
言葉の中にあります。


 形見とて 何か残さん 春は花 夏ホトトギス 秋はもみじ葉
 形見と言って、子どもに貯金を残そうか、土地を残そうか、それも大切なことでしょう
けれども、この美しい地球をこそ、この美しい緑したたる地球をこそ、次の子どもに、
また孫に、曾孫にと、譲っていくことこそ、大人としての責任ではないか。それを私は、
良寛に見つけました。
そして、この地球が、どんどん汚されていく、水も汚されていく、空気も汚されていく、
そして、人の心も物質文明に変わって、どんどん汚されていく。
形見として、何を残そう。
本当に、この美しい地球をこそ残していかなければと。
そして、この地球こそ母なる大地、地球の痛みは、わが痛み、母の悲しみは私の悲しみ、
私の悲しみは、母の悲しみ。
地球も私も同じ生命です。
私たちは、生かされている、生きているのではなくて、生かされている命です。
 そういうことで、私は、人間は、何に生かされているのかということを考えてみました。
人は、天、地、水、火、風。この五つのエネルギーによって生かされています。
天のエネルギー、これは宇宙から来るプラスの電気、そして地は、大地から来る、マイナ
スの電気、そして、このプラスとマイナスの電気が、接点を結びまして、私たちの体に、
火が燃える。
ええっ、人間の体に、火が燃える。
ここに、体温計をあてますと、36度5分、36度の熱が、サーモスタットが付いているかの
ように熱を保っています。それは、この宇宙の天と地の電気の、スイッチが入って、私の
体に火が燃え続けているのです。
 私は、九州電力で、ずうっと電線を引っぱってくるか、電池をここに持ってきたわけで
もない。しかし、私の体は常に同じように火が燃えている。
私の体に風がある。この風は、常に空気を吸うこと。
私の体に水がある。さあどれくらい水があるでしょうか。
体液、リンパ、血液、実に人体の70%が水なんです。
水の汚れは、体の病気に一番響いてきます。
その70%の水が汚れたら、私たちは病気になります。
そうしましたら、やっぱり水が汚れているということは、たいへんなことですね。
誰が、水を汚したのか。工場が汚した。私も汚しました。
 一人一人の心がけで、水をきれいにすることができると思います。
大きな工場をいろいろつつくよりも、毎日毎日の生活の中で、水を汚さない。
水こそ大事なものなのだ、人体70%の水なのだ。

地球は、緑したたる水の惑星と言います。
水の汚れということは、私たちの病気にも、一番関係しております。
天地水火風。これは五つのエネルギー。五体のエネルギーといいます。
私ども女性は、妊娠します。男の子がいいよ、女の子がいいよと言いますけれど、
いよいよ産み月になると、何を祈るでしょうか。
五体満足であってほしい。ただ、それ1つ。
天地水火風、この五つのエネルギーが充満した子どもであってほしい。
これが、健全であるということです。
そのように私たちは、この天地水火風のエネルギーによって生かされております。
だから、私が生きているのではない、生かされているのだ。
生かされて生きる命、ありがとうございます。
この天地水火風のエネルギーは、いくらでしょうか。命の元は、全部タダです。
そしたら、生かされて生きる命、ありがとうございます、と申さずにはおられません。
 では、生かされている間、何をしているんだろう。それは、学びです。
学ばされて生きる命、ありがとうございます。
生きている間、いろいろなことが起こります。いろいろなことに出会います。
それを運が悪かった。
私は、いじめられたと思うよりも、それは私の学びのためだ、人生は学びのためにあるの
だと覚悟を決めた時には、学ばされて生きる命、ありがとうございますと言わざるにはい
られない。
この宇宙エネルギーは、平等です。
あの人は、良い人だから、沢山エネルギーを与えましょう。
あの人は、悪い人だから、エネルギーはやらないでおこう。
そういうことはありません。
エネルギーは、全部一様に、燦々と燦々と降りそそいでおります。
ただ、そのエネルギーをス〜ッと受けるか、いただいたエネルギーをはねのけているのか
の二つだけです。
 私たちは、このエネルギーをいっぱいいただいている。それは許されているのです。
いくら罪人であれ、どんな人であれ、天が、許しているんです。
宇宙のエネルギーが全部与えられているということは、今日は悪いけれども、明日から
気づくかもしれない。
あと何日かしたら、その人は、自分の悪いことに気づくかもしれない。
きっときっときっと良い人になるかもしれない。
そういうことで、私たちは、許されて生かされているのだと思います。
だから、許されて生きる命、ありがとうございます。
 私は、この三つが、人間として生きるのに一番大事である、必要だと思っております。
 この天地水火風のエネルギーののことを昔は神様と言っていた。
私どもが小さい頃は、神様が見てござる、神様に申し訳ないと、神様、神様と言って育っ
たんですが、この頃は、その神という言葉を使いましたら、何か新興宗教が、始まったよ
うに、迫害されることになる。
だから、いろいろな本を読みましたら、この天地水火風のエネルギーを生命エネルギー、
生体エネルギー、宇宙エネルギー、宇宙波動とかいろんな名前で出ています。
だから、生命エネルギーと、宇宙波動は違うんじゃないか、生体エネルギーと生命エネル
ギーは、違うんじゃなかろうか、何か頭が混乱してくる。
 私は、森羅万象全てのもの創造したエネルギー、これこそ示申ではないかと思います。
「示申」という字は示へんに申すと書きます(今の示申も変わりました。神と書きます)。
おばあちゃん、おじいちゃんから昔教えられたように、示申さま(宇宙創造主)がおられ
るよ、ということを知ることも大変大事なことではないかと思っております。
全てのものを私達に、タダで与えられる。
それを私たちは、どれだけ取ってもいいんです。
うんとエネルギーをいただいて、生き生きと伸びることを示申さまは(宇宙創造主)は
願っておられるのです。
これが、一番大きな愛です。この一番大きな愛のおおもとは示申です。
 このエネルギーを体に入れることが、一番の健康の元です。
やれカルシウムがいいんですよ、さぁビタミンがいいですよ、ホルモン剤もいいですよ。
いろいろ健康食品、それからいろいろなお薬が、出つくしてしまった。
こんなに沢山お薬の種類のある国は、めったにない。
日本という国は、いろんなお薬があります。
そして、日本人ほど薬好きはないともいわれております。
カルシウムが足りないよ、タンパク質が足りないよ、何が足りないよと、いっぱいいっぱ
い入れている割には、体は、日本人全て半病人ともいわれています。
私たちは、この元気というのは、この宇宙のエネルギーをいっぱい持っていることです。
だから、大元の気、これをいっぱい持っている人が元気なんです。
そして、病気は、病いの気と書きます。
だから、元気になることと、病気になることと、どちらが難しいか。当然病気の方が難し
い。曲もハ長調で歌ったら、歌いやすいのに、フラットが付いて、シャープが付いて、
変ロ長調とか何とかとなってくると、リズムは面白くなるけど大変。
それと同じように、私たちは、本当に元気ということは、おおもとの気をいっぱい持つこ
と。
そのおおもとの気をいっぱい持つためには、どうしたらいいか。
 まず、人間は、食べなければいけない。食は命なり。
それでは、どのようなものを食べたらいいか。
この頃は骨粗鬆症というんですか、あれ言いにくいから、私は、骨ボロボロ症と言ってま
すが、骨ボロボロ症にならないようにカルシウムを含んだもの、またカルシウムの錠剤を
飲まなければとか、いろいろ薬品とか、栄養剤、健康食品があります。
私たちの体をこのおおもとの気をいっぱい持たせるためには、どうしたらいいか。
それは、この天地水火風、宇宙のエネルギーをいっぱい持った食物が、一番いいという
ことです。
植物が一番いいということになります。
牛は、草を食べて、あの肉、骨、お乳を出します。
その草こそ、この天地水火風、宇宙のエネルギーが凝集されたものではないでしょうか。
 私たちは、何を食べたらいいのかと言いますと、植物が一番命の元ではないかと思いま
す。
私たちが、元気であるということは、胃の調子と腸の調子がいいことです。
食べたものがおいしい。それが、きれいにさばけていく。
胃袋と腸の調子がいいことをいい調子いい調子。
それから、胃と肝臓が悪くなりますと、「いかんぞう(胃肝臓)」。
それから、肝臓と腎臓が悪くなると、体の肝腎要がやられた。
肝臓と腎臓が壊れたら、どのような病名でも体は、作ることができるのです。
 だから、肝腎要にならない前に、胃と腸をしっかりとする。
しかし、その胃は、胃は意なりということです。
その人の心と胃は直通しています。
面白いことがなかったり、腹が立つこと、悔しいことがあったら、胃袋は動かない。
楽しくて、嬉しくてたまらなかったら、胃袋は一生懸命働きます。
どんなに粗末なものを食べても、胃袋がしっかり消化し、腸が、しっかりと吸収させてい
けば、いい調子、いい調子。
 だから、胃袋の問題は、心の問題です。
1日をどのように楽しく過ごすかということが、一番ではないでしょうか。
 私の父も母も癌になりました。
どのような父母であったかといえば、真面目で、働き者でした。
真面目で働き者こそ、大きな病気(癌)になります。
柳に風折れなしという言葉もありますが、本当に癌になった人をずっと追跡してみると、
責任感が強い、そして、しっかりと働いた人。
 私は、父と母が癌で死んだんだから、癌になる人を一人でも少なくしたいというのが、
私の念願です。
 だけれども、今、4人に1人が、癌といいます。
この頃は、3人に1人が癌とも言います。
リュウマチとか、高血圧は、すぐには死にません。
私は、リュウマチ30年ですという人がいる。
腎臓が、悪くてと言っても、20年も平気で生きてみえる。
やっぱり、癌はいけません。
癌になりさえしなければ、いいと私は思っています。
その癌にならないためにはどうするかと言いますと、あのガ〜ンと言う、頑固な心を取れ
ばいい。
責任感があるのもいいけれども、がむしゃらにするのは、良くないなと思っております。
 そして、どのようにしたら癌にならないかとうことを私は、この20年の中で考えました。
それを私は、申し上げたくて、今ここに立っております。
 とにかく癌にならないためには、心に問題がある。
 食べ物は、何を食べたらよいかと言いますと、四季折々のものを海のもの、山のもの、
野のものを取り合わせて、感謝の心で食べれば、それは、全部自分の身となり血となり、
骨となります。
 だから、春になりましたら、冬に、沢山いろんなものを食べこんで運動不足になって
毒を貯め込んでいますので、それをとかすためにアクのある物を食べましょう。
ちょっと苦いもの、ふきのとうとか、今から出てきます筍とか。
 夏は、どうしたらいいのか。
夏は、ちょっとすっぱいものを食べる。
ご飯いらないよという人も、ちょっとすっぱいものが箸休めにありましたら、胃袋の門が
パッと開く。
 それでは、秋は、どうだろうか。秋は、甘味。これは果物の豊潤な味。
あの果物が持っている、何とも言えない甘さ。
その甘さが、また私たちの体の中で、大変働いてくれます。
甘さは、心にやすらぎを与えます。
 冬は何か。冬は、滋味と言いまして、滋養分の滋ですね。それは、鍋物がいいです。
いろんなものをいっぱい入れて、グツグツ煮て、沢山の味、それが、冬の一番の味。
 食べ物にも、四季がある。海、山、野のものを感謝の心で、その時、その時を味わいま
す。
それが、一番元気、おおもとの気に通じると思っています。

 それから、大根が、一番王様ではないか。
あの大根は、遥かエジプトからこちらの方にお薬として渡って来たんですけど、
日本の土地に大変よく合いまして、パラッと種を蒔きましたら、全部萌えるというもので
す。
あの大根は、伊達に大きな名前がついていません。大きな根っ子と書きまして、体に一番
良いものです。
根のものは、体を温め、便秘もしません。
だから、今日のおかずに、大根があったり、ごぼうがあったり、にんじんがあったり、根
っこのものがいっぱいあったら、喜んで食べてください。

 私たち女性は、おとうさんが帰ってきて、喜んで食べる食事を一生懸命作るんです。

 野菜ばっかりではいかんだろうな、お刺身にしようかしら、お肉にしようかしらと思う
んです。
だけれども、それよりも、この天地水火風のエネルギーを一番持った野菜が一番いい。
その野菜も根っこの野菜と葉っぱの野菜と取り合わせて、私たち女性軍は一生懸命に頑張
っています。

 おとうさんは、それを喜んで食べてもらったら、嬉しいんですけど、やっぱりお肉が
ないと、魚がないと、感謝の意が、足りないのではないだろうかと思うんです。
だけども、本当に本当に、一番豪華なお料理は、野菜のお料理だと思います。
 それで、腸の具合いも、大変よくなります。
それで、この大根とか、にんじんとか、ごぼうとか、そういういろいろな野菜が、たくさ
んあった時には、ああ良かったと、私は、これで長生きするぞ、癌にもならないぞという
思いで食べていただきたいと思います。
 ああ、今日は、何もないのかと、絶対おっしゃらないでください。
健康になってもらいたくて、女性軍は、一生懸命お料理をしているのです。
 だから、ちょっと見た目に、粗末であるかもしれませんけれども、これが一番の健康の
元だと、今日から思っていただいたら、私が来たことが、一つのお役に立つのではないか
と思います。

 野菜がいいとは知っていながらも、何か申し訳なくて、おとうさんに、お肉やら魚やら、
何か一生懸命付けている奥様方の心をちょっと分かってもらったら嬉しいなと思います。
 それと、朝のお味噌汁このお味噌汁の中に、沢山野菜を入れて下さい。
血圧のためにも、肝臓のためにも、糖尿のためにも、今日一日働くためには、味噌汁です。
味噌汁は、世界一のスープだと言われています。
それをかつおとこんぶとしいたけのだしで心を込めて作って下さい。

 根っこの野菜を食べてください。
その根っこの野菜こそいっぱい大地のエネルギーを含んでいます。
葉っぱもいいですけど、根っここそ命の根本、そして大根畑を通る時には、ちょっと軽い
会釈でもしていただいたらいいですね。
大根役者とか、大根足とかいわないで、大根をしっかり食べましょう。

 それでは、食べ物は、分かりました。
心は、どのような心がいいのか。
病気とは、病の心、病の気と書きますから、病気にならないようにするには、今、心の
問題が一番です。

 とにかく昔は、栄養だった。
栄養、栄養と言いました。栄養があるものが一番。
栄養があるといえば、いなごでも食べましたから、戦前、戦中、戦後を生きたもので、
本当に食糧難を過ごしてきましたから、いなごまで食べました。
あれは、多分カルシウムの補給と思いますが、今は栄養があるよと言うと、みんな一歩
下がります。
これ栄養ないよと言ったら、みんなスッと手を出します。

 だから、もう栄養の時代は終りました。
 今から先の健康は、何だろう。

 免疫の時代に入りました。免疫力が高いということが、一番の健康なんです。
免疫力とは、いろいろと今風邪が、はやっております。いろんな病気があります。
その病気に罹からないということは、その人が持っている免疫力が高いということです。
 では、免疫力を高めるには、どうしたらいいのか。
もし、これが栄養であったら、いろいろな栄養剤を飲んでいいのですけれども、免疫力を
アップするには、どうしたらいいでしょう。
免疫力アップのためのお薬は、今のところありません。
自分の体の中から出てくる免疫力、自然治癒能力、そういうものは、どうしたら出てくる
のか。

 体の免疫力を出すためには、三つあると、私はこの頃考えております。

 体の免疫力を作るということは、今から先の健康法、21世紀の健康法です。
 体の免疫をつけるのには、三つあります。
 一番は、皮膚に気持ちのよいことをする。
 皮膚と内側の粘膜は同じものです。
 皮膚に気持ちの良いことと言いましたら、まずお風呂に入るとかマッサージをするとか、
温泉に入るとか、爽やかな風に、ス〜ッとあたる。木漏れ日を浴びるとか、自然にふれる
ことです。
日本人は、温泉が好きです。そして、日本には、いっぱい温泉があります。
 そういうことを適当に、生活のリズムの中に入れていきましたら、大変健康になります。

 二番目は、心から笑うということ。
あのモナリザの微笑みというものもありますけど、本当に笑うということですね。
笑いさえすれば、体の中の免疫力がアップするんです。
 笑ったら、体の中の13本の神経が、パ〜ッと連係プレーをしまして、ジャンプをしまし
て、その人の体の中に、一番必要なホルモンとか、いろいろなもの、その人が病気であっ
たら、病気を治そうとする自然治癒能力、それが、パ〜ッと出るようになってるんです。
笑う真似をしただけでも、体の13本の神経は、連係プレーを始めるんです。
 だから、私たちは、しぶ柿を一人で食べたような顔をしないで、ニコニコとしていると、
体の細胞が、ニッコリと絶対するんだそうです。
これには、いろいろな医学的な証明があります。
おはよう、とちょっと顔をほころばせる。
そうすると、体の中にホルモンも出てきますし、自然治癒能力、それから、いろいろなば
い菌に対しても強い力を出します。

 三番目は、感謝する心。
ありがとうと感謝する心。
これも体の中の免疫力がアップします。
どのような小さなことでも感謝する。感謝をしたら、心の中から喜びが起きます。
喜びが湧けば、元気が出ます。
 この三段になっています。
どのような小さなことでも感謝をします。
感謝をしたら、心の中からの喜びが湧きます。
喜びが涌けば、元気になります。
そしたら、元気がない人は、何がないのか。
元気がない人は、喜びがないんです。本当にそうです。
 喜んでいる人は、みんな元気がある。
喜びがないから元気がないんです。
喜びがない人は、何がないんでしょうか。
お金がない、地位がない、何がないからじゃない。

心の中に、感謝がないから喜びがない。

 とにかく、私たちは、お金もない、地位もない。
これだけ不景気になって、何が感謝されよう、何が喜びであろうと言いますけれども、
私たちは、この生きるがための天地水火風のこの五つのエネルギー全部ただじゃないです
か。全部与えられている。
そしたら、それに感謝をしましょう。
朝目が覚めたならば、覚めた自分に感謝する。
 目が覚めてみれば嬉しや 今日もまたこの世の人となりて働く
 本当に死ぬということは、永遠に眠るということ。
眠っていて目があかなかったら、この世の人ではない。
誰かがガタガタやったから、目があいた。
新聞屋さんがオートバイで来て、コトンと新聞を入れて行ったから、目が覚めた。
目覚ましの時計をかけていたから、目が覚めたと言いますけれども、そうじゃないんです
ね。命の芽が吹き出したから、目が覚めた。
だから、まず目があいたことに、ありがとうと感謝をしなければいけない。

 今から先、世の中は、いろんなことがあります。
世紀の変わり目ですから、いろんなことがないと変わりません。
今までは、一つの樽の中に、水が張ってあります。
ああ、奇麗だなと思っていた。
しかし、それは上ずみだけだった。
その樽を下からかき回したら、ごみや芥がいっぱい出てきた。
それと同じように、今から新しい世の中、21世紀へと移ります。
物の世界から、魂の世界へと、私たちは移行しようとしています。
だから、今、樽の底をひっかき回していろんなことが出てきます。
出てくるなと言う方が無理で、出て来てください、出て来てください。
そして、いくらどのようなものが出て来ても、私は、それを受けて立ちますという姿勢を
とることです。

 今年は、兎さんの年です。
私は、波乗り兎と名を付けます。
どのような波でも、ピョンと越えましょう。
 今、世の中には、三つの風が吹いております。
一、警告の風
  地震や、異常気象等。
二、裁きの風
  いろいろな事件が起こるのは、人類が裁かれている姿です。
  お役人という人まで、裁かれています。
三、新風 
  古いものや、役に立たないものは改善していく、新しい時代の生き方に対する学びが 
  始まりました。
 
この三つの風を受けて今生活をしています。何が何でも健康という土台をしっかり持って
明るい心で、日々を重ねましょう。

私たちは、今まで、お金があれば幸せになれるものと思っていました。まとまったお金を
預けておけば、お金が利子を生み、土地でも買おうものなら、さらに儲かるという具合で
した。でも、もうこれからはそういうことは絶対にありません。それどころか、預かり賃
を払ってお金を預かってもらうような時代になるのではないかと思います。

これからはお金に代わって何を貯えればいいのでしょうか?

大切な五つの蓄えについてお話しましょう。

一、健康
  これからは、健康の積立預金をしなければいけません。日々健康を
  積み立てるのです。健康でなければ自分自身もまわりの人も楽しく
  ありません。健康になるためには健康の蓄え、病気にならないよう
  に努力することが大切です。

二、知識と智慧
  今までならば知識がなくても、誰かに聞けば教えてもらえました。
  でも、これからは自分でしっかりとした知識を持って、自分で判断
  しなくてはいけません。知識だけでは、「知識痴(ちしきばか)」
  になってしまいます。
  判断をするためには、体験を通じて、知識を智慧に変えていく必要
  があります。

三、友達、絆
  お金だけがあれば全てのものが出来る時代は過ぎました。
  お友達が一人もいないなんて、こんな悲しいことはありません。
  何でも話せる友達も大きな財産です。

四、趣味
  ストレスの多い時代です。
  これさえやっていれば心が安らぐ、元気が湧くというものを何か一つ
  持ちましょう。
    生活にハリと喜びが出ます。

五、貯えとしての少々のお金
    お金はたくさん持つ必要はありません。少々あれば十分です。
  その人にふさわしいお金というものがあります。
  持ちすぎることから、人生の間違いが起こります。

以上の五つが、21世紀を明るく楽しくすごすために必要な貯えです。

宇宙のリズムに合わせて、心豊かに生きていくことができます。
ご静聴ありがとうございました。
   (愛知県土地家屋調査士会 平成11年2月 定例研修会より)