KYS 推薦図書・映画の部屋 98/07/06 22:48

226/226 KGH10661 大橋真人  読書の小径 その45 「おむすびの祈り」

 みなさんの中に、「地球交響曲 第二番」(龍村 仁監督)という映画を観られた方は、おみえでしょうか?たぶん、何人かの方は、ご覧になっていると思います(残念ながら、私は、まだ観ていません、機会があれば、是非とも観たいと思っています)。

 佐藤初女さんが作った「おむすび」が、自殺を決意している人のこころを癒し、生き続ける希望や勇気を与えた話が紹介されていると思います。

 7月4日(土)に、佐藤初女が、半田市に来られるという話を人伝に細君が聞いてきて、講演を聴きに行くというので、私も行動を共にすることにしました。

 佐藤初女さんの活動の拠点(霊峰岩木山の麓の湯段の地にある)、「森のイスキア」と名付けられた憩いと安らぎの家の由来から話は始まり、流暢ではないが、素敵な語りの内容に、ついつい涙していました。(細君は、午前中の測量のせいか、少々疲労気味でしたが、途中から真剣に聴いていました。)

  「食べることで、いのちをいただく」、という佐藤初女さんの考えは、吉丸房江さんの「食は命なり」と通ずるところがあって興味深く感じました(「読書の小径 その14」参照)。

  佐藤初女さんは、旬の新鮮なものを、素材そのものの持つ味わいを生かしておいしく食べたいと、いつも思ってみえるそうです(「おむすびの祈り」佐藤初女著 PHP研究所P30)。すべて、いのちあるものと接するときには、私は精いっぱいの心をつかいたいと思っています。それが、人であれ、料理の素材であれ、同じことです(P34)。

  つまり、佐藤初女さんは、料理を通して、いのちといのちをつないでいるようです。

佐藤初女さんがにぎる「おにぎり」は、人と人との出逢いを結ぶ「おむすび」なのでしょうね。

細君達は、「森のイスキア」へぜひとも、訪れてみたいと話しています。その時には、私も便乗しようと思っています。

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