KYS MES( 4):推薦図書・映画の部屋 98/04/02 08:43

201/201 KGH10661 大橋真人 読書の小径 その44 「抵抗の日記」

                                 

 インターネットで検索していて、ミキス・テオドラキスのホームページを見つけました。

ミキス・テオドラキス(Mikis Theodorakis)はギリシアの現代作曲家(映画音楽でも活躍していて、

「その男、ゾルバ」、「Z」、「魚が出て来た日」、「戒厳令」等を手がけています。)です。

1975年12月25日初版の「抵抗の日記」(ミキス・テオドラキス著,訳者 西村徹、杉村昌昭 

河出書房新社刊)が、私の手元にあります。

 この本は、大学3年生の時に生協の書籍コーナーで偶然見つけた本で、熱心に読んだことを

覚えています。

 当時のギリシアの政治状況とそれに抵抗した音楽家・詩人・政治家としてのテオドラキスの姿

が克明に描かれていました。

 

 3月1日に篠田暢之教授とお話していて、今年のゼミ旅行がギリシアを含んだ欧州の研修旅行

とお聞きしました。その時、話題がテオドラキスのことになりました。「抵抗の日記」のことをお話し

たら、訳者は、篠田教授の友人だというではありませんか。

どこかでやはり回路はつながっていたようです。

音楽の持つ素晴らしい根源的な影響力について意見が一致して、深い感銘と共感を覚えました。

 

 私が、結婚したのは1979年でした。「抵抗の日記」が刊行されてから約4年が経過していて、

軍政から民政に変わって政治状況は一変していました。歴史で学ぶ古代ギリシアと現代ギリシア

が見たくて、そして、レコードを買い求めてテオドラキスの音楽が聴きたくて、新婚旅行はギリシア

にしました。

買い求めたレコードは約20枚余。

 

ホームページから流れる懐かしい音楽に感動しました。

http://members.aol.com/gwagner377/mikihome/index_a.htm

Background Sound: Mikis Theodorakis: "Parapono"

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