KYS MES( 4):推薦図書・映画の部屋 -123 KGH10661 大橋真人

読書の小径 その43    「聖書の暗号」  97/09/15 13:37

 旧約聖書の最初の五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)に暗号が存在し、現実に起きている事象を説明出来るとしたら、あなたはどう思うだろうか?そんな、ばかなと思われるでしょうか?

聖書の暗号の存在を証明した原論文、「創世記における等距離文字列」は、アメリカの学術誌" Statistical Science" a review journal of The Institute of Mathematical Statistics (Vol.9, no.3) in August 1994,p429-438 に発表された(その暗号を発見したのは、量子物理学の基礎となる群論の世界的な数学者、エリヤフ・リップス博士である)。

 この論文掲載にあたって三人の専門家による厳しい審査がなされたという。また、この暗号は、ハーバード大学、イェール大学、ヘブライト大学の著名な数学者によっても確認され、ペンタゴンの暗号解読官によっても確認されている。

 ヘブライ語で書かれた30万4805字を一列にならべ、ある同じ字数ごとに文字を拾いだしていくと、人名や日付やメッセージなどが作られる。この方法では等間隔で文字を拾い出すだけでなく、30万余の文字を各列、その等間隔の字数でならべかえると、ある人名や、メッセージに関連する情報がその近くにあらわれるという。

 著者はラビン首相暗殺の暗号を発見し、それを伝えるため、1994年9月1日イスラエルに飛んだという、暗殺の約1年前のことである。

 みなさんは、太陽系の仕組みを解明し、重力の法則を発見したニュートンが、聖書に秘められた暗号を見つけようとしていたことをご存知だろうか?ニュートンに出来なかったことが、リップスに可能だったのは何故だったのだろうか?それは、コンピュータを使うことによってのみ、可能になったという。コンピュータの出現なくしては、解読不能であった予言の封印が、何故今、解かれることになったのか?我々が生きる時代の意味をかみしめ、進むべき道を誤りなく選択していくことが大切であると感じました。

興味のある方は「聖書の暗号」(マイケル・ドロズニン著 新潮社刊)をお読み下さい。

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