USHIMOMO 推薦図書の会議室 96/05/22 23:18

000154/000154 KGH10661 大橋真人 読書の小径 その30  「ハウステンボスの挑戦」


 今から約2年前の1994年8月盆過ぎの頃、家族会ということで、私と細君と3人の子供(中1、小6、小4)は、長崎県のハウステンボスにいました。(当時所属していた、(社)日本青年会議所 まちづくり応援室 まちづくり研修プログラム委員会 第3小委員会の家族会がハウステンボスで開催されたから。)
 私の目的は、家族会で笑顔共和国大統領の福田純子先生の講演を聴くことと、JR川棚駅前の「あんでるせん」へ行き久村さんのサイキック・ショウを観ることでした。ほかのことには、あまり関心がありませんでした。宿泊していたフォレスト・ヴィラでなんとなくつけたテレビでハウステンボスの紹介をしていました。
「千年の街をつくる−ハウステンボス・プロジェクト」、「未来都市ハウステンボス」ということばに妙に惹かれるものを感じました。子供達は事前に送られてきた地図やガイドを熱心に読んでいたようです。そういう意味では、私一人勉強不足でした。「まちづくり研修プログラム委員会の第3小委員会が家族会を何故ハウステンボスでやるのか?」という疑問に対する答えがそのとき、はたとひらめきました。
 子供となんの気なしに入ったお店で、ハウステンボスのネクタイを買い求めレジの所へ行ったとき、神近義邦著「ハウステンボスの挑戦」(講談社)を見つけました。帰りの電車や新幹線の中で読み進むうちに、神近義邦社長の思いに感動、共鳴しました。
 ハウステンボスは未来都市の壮大なる実験場であり、アジアにおける国際観光拠点都市をめざしている。私がハウステンボスオープンの直前、日本全国に向けて「SEABORN KINGDOM HUIS TEN BOSCH 千年の時を刻む」と呼びかけたのは、千年の時間をかけて街をつくりあげるという決意表明であった。ハウステンボスでは自然の息づかいを肌で感じながら、自分の筋力を使い、額に汗して働く。そして、人間が開発した高度な技術が目に見えないところで人々の生活をバックアップする。エコロジーとエコノミーが共存し、テクノロジーがそれを支える、まさに未来都市の創生をねらっているのである。」(同著P3)
 神近義邦社長の事業に対する真摯な取り組み、生きざまに多くの人が共鳴し、共創したあかしが今のハウステンボスなのです。
一度訪れて、自分の目で確かめられてみてはどうでしょうか?

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