USHIMOMO 推薦図書の会議室 96/02/07 00:04

00100/00100 KGH10661 大橋真人 読書の小径 その25 「驚異の超科学が実証された」


 私の読書リストによると、政木和三(まさきかずみ)先生との最初の出逢いは、19945月、「驚異の超科学が実証された」(廣済堂出版)でした。その後、「奇跡の実現」(産能短大)、「人類を救うヒット商品開発法」(東洋経済新報社)を読み、講演を名古屋へ聴きに出かけました。
 私がまず、びっくりしたのは、政木先生の発明、開発品の素晴らしさと多さです。ちなみに、挙げてみますと、電気ギター(エレキギターのこと)、自動炊飯器、瞬間湯沸器、自動ドア、格安テレビ、魚群探知機、超音波コンクリート測定器、嘘発見器金属ひずみ測定器、低周波治療器、神経波治療器、バイオライト、パラメモリーなど特許申請などで分かっているだけでも 960件ほどもあるといいます。(「日本一の発明王」として昭和32418日付の新聞に紹介されたこともあります。)それらは、先生の愛情と思いやりから生まれたものばかりだといいます。先生が結婚されたのは昭和18年(1943年)だといいます。
当時、「あら、大変!またオコゲをつくっちゃった」と、奥様があわてて台所へ飛んでいき、ガスの栓を止めてボヤいていることがあったそうです。それで、奥様が食事の支度中にご飯を炊く時、ガス台の前で炊き上がるのを待ってガスを止めているのを見られて、奥様の時間と労力が大変だなあと思われ、なんとか工夫してみようとして生まれたのが、自動炊飯器だといいます。
 瞬間湯沸器のばあいは、ある冬の日、大手電器メーカーの社員のお宅を訪問したとき、若くてきれいな奥さんが、アカギレだらけの手で、冷たい水道の水を流しながら食器を洗っている光景を見て、なんとも痛々しいものを感じられ、「ちょっとお待ちください」といって、カバンの中にあった学校の実験で使った雲母板を水道管に巻きその上にニクロム線を巻きつけて電流を流す装置を作ってあげたといいます。すると水道からは温水が流れ出し、奥さんからとても感謝されたといいます。
そして、先生は発明、開発品の特許の許可が下りると無効にして、メーカーに無償で提供してきたといいます。
その陰徳のおかげで、「神示」があり、「汝は永年に亘りて陰徳を積みたるが故に、汝の寿命を延ばす」と告げられたといいます。
 不思議な世界ですが、今の私にはよく分かるような気がします。
「科学」は悪魔の道具になりかねない。21世紀の真の発明、開発、ヒット商品は公害など地球の環境に害を及ぼさない「人類を救う」ものでなければならないとおっしゃってみえます。意味深長なことばであるとかみしめています。199411月に「空気エンジン」の特許を申請されたということです。今後の展開を期待したいと思っています。

先生の著作やお話に、「過去完了形で発想する」と素晴らしい結果が生まれるとありましたので、以後実践しています。
みなさんも、やってみられたらどうでしょうか?
「・・・出来て、よかった。」
「・・・になれて、よかった。」 と発想し、感謝するだけです。簡単ですね。

 それと、先生の講演の演題は「修行とは周りに喜びを与えること」でした。いいことばだと思っています。
 好々爺たる政木先生を(79歳になられ、年間約100回の講演会を行い、毎日2万歩は歩いておられ、ゴルフではシングルの腕前とすれば、お爺さん扱いしてはいけないかもしれませんが)私は、尊敬しています。

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