USHIMOMO 推薦図書の会議室 96/02/01 23:28

00094/00094 KGH10661 大橋真人 読書の小径 その23 「幸福への共時性」



今日、興味深い現象が起きました。
以前から依頼されていて、着手が少し遅れていた測量に午後出かけました。一昨日からかなりきびしい天候が続いていまして、細君と共に完全武装して臨みました。私の装束は、と言いますと、ロシアの毛皮の帽子(ゴルバチョフやエリツィンが被っているのと同じ)をかぶり、作業ズボンの上にスキー用のズボンをはき、ジャンバーを着て、厚手の靴下の上に、編み上げの作業靴を履き、手には第1関節だけ出る手袋をつけた格好です。この時期、外で仕事をする者にとってはた目に不格好でも、本人が温ったかくて、納得していればそれが最高のいでたちなのです。はい。
セオドライトや光波測距儀を使い測角・測距作業をしていた午後3時30分ごろ、
細君:「こんな時には、温ったかいぜんざいが食べたいね。」
私 :「そうだね。帰りに買っていこうか?」   と話していました。

そうしたら、施主が鍋や椀や箸と漬物を持参して現れるや、「大橋さん、一服してください。昨日の残りもので恐縮ですが、どうぞ召し上がってください。」と言われる。(測量している現場は、施主の自宅から約500メートルぐらい離れた畑で、周りは耕地ばかりで人家は道を隔てた一軒があるのみの場所です。現場へ来る途中、施主とばったり出会って、今から測量に掛からせていただく旨を伝えてありました。)

私が、「こういうのを共時性(シンクロニシティー)と言うんかな。」と訳の分かったような、分からないようなことを言ってるものですから、細君は「偶然だね」と宣います。最近読み終えた、湯川れいこ著「幸福への共時性」(海竜社刊)に次のような記述があるのを思い出しました。

幸福への共時性
  この世に偶然はない。
  すべてのことに意味があり、すべてのことは導かれてあらわれる。
  共時性と感謝のメカニズム。
  それこそが時空を超えた幸せへの道である。(P251

この表現は、一昨年から読んできた書物に共通した考え方です。湯川れいこさんの夫君は、「あなたはダライ・ラマに逢う」というFAXがケビン・ライアーソンから届いた後、実際NYで、そして、ダラム・サラでダライ・ラマにお逢いすることになるのでした。なんだか、わくわくしてくるのは、私だけでしょうか?
この本で、サティア・サイババ、龍村 仁、シャーリー・マクレーンと回路がまたつながりました。
細君と、私達も今日の施主のような人になりたいものだね、感謝して、いただきながら話しました。

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