USHIMOM 推薦図書の会議室  95/10/08 14:19

00043/00043 KGH10661 大橋真人 読書の小径 その5 「岩刻文字の黙示録」

                                            

                                            
前略

先日はお忙しい中、私共親子の為に岩刻文字(ペトログラフ)の見学にご同行、案内いただきまして、まことにありがとうございました。今までに吉田信啓著の「岩刻文字(ペトログラフ)の黙示録」、「超古代、日本語が地球共通語だった!」(以上徳間書店)「神字日文解(かんなひふみのかい)」 (中央アート出版)を読んだり、平成7年3月12日知花敏彦・吉田信啓講演会(東京朝日ホール)へ出かけたりして、ペトログラフに関心を持ってきました。そして、小5の峰明(たかあき)と共に地元、愛知県知多市の小高い山、神社、お寺などを探索しましたが、格別それと思われるものは確認できませんでした。
 夏休みに入るや子供に、8月末に岐阜県恵那市笠置山に岩刻文字(ペトログラフ)を見に行こうと約束しました。幸い私や子供達は、山登りの経験があるため、恵那市笠置山付近の1/25000の国土地理院発行の地形図を買い求め、下から登る予定でいました。昨年私は、(社)日本青年会議所に出向していましたが、友人に恵南青年会議所のメンバーがいたことを思い出し、彼に「こういう事情で笠置山周辺の岩刻文字(ペトログラフ)を見に行きたいと思っているが、概略の位置が知りたい」 と行く二日前に連絡をとりました。
 さっそく調べてくれて、恵那市中野方(なかのほう)公民館の元館長の山田鉦二氏に問い合わせすると分かるかもしれないと教えてくれました。そこで、行く前日に先生にお電話させていただいたところ、「何時に来るの?誰と来るの?何人で来るのか?」と質問していただき、「私と中1小5の男の子と、3人で午前9時頃にJR恵那駅に行きます」とお答したところ、「昼からは用事があっていけないけど、午前中なら案内してあげる」と言っていただき、たいへん感動しました。
 人には優しく親切にと子供にいつも言っている割には実行できていない私ですが、先生の行動に感謝申し上げます。たぶん、下から登っていたとしたら目標とするものに到達できなかったと思います。姫栗のメンヒル、下加須里の田の中の巨石・・・とすべて予定していた所を見学でき感激しました。

 幸い雨も降り、暑さも和らぎ、そんな中での見学でした。ただ残念だったのは、あまり上手に写真が撮れてなかったことと、最後のころにはカメラのリチウム電池が消耗し、写せなかったことでした。
 しかし、思いようで、「もう一度来なさい」ということかなと思っています。
 帰宅して、妻や長女に話すと、今度は私達も一緒に連れて行ってと言ってます。
 雨が激しく降った折には、御自宅で休憩を兼ね写真を見せて説明をしていただき、ありがとうございました。おかげで、位置関係がよく分かりました。奥様には、梅ジュース、お茶、スイカ、ゼリー等いろいろ心づかいをしていただき、ありがとうございました。下の子の服を乾燥機で乾かしていただき助かりました。
 初めてお目にかかるにもかかわらず、そんな気もせず、以前どこかでお会いしたことがあるような感じがして、とっても楽しい一日でした。これも、山田先生のお人柄によるものと思われました。雨が降り、これから少しずつ秋の気配が増して来るかと思いますが、くれぐれもお体には気をつけられ、ご活躍いただきますよう祈念いたしております。また一つ素敵な、気になるまち、「恵那」を見つけることができた喜びをかみしめながら、筆を置きます。                                               
                                              草々
平成 7年 9月 1日
                                         大橋真人拝
山田鉦二先生

今回は、私信の形式をとった「読書の小径」シリーズとしました。

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