USHIMOMO 推薦図書の会議室  95/07/01 21:24

00030/00030 KGH10661  大橋真人   読書の小径 その1  「少女パレアナ」

 私は、一昨年来時間を作って本を読み、時代の流れを理解するよう努力してきました。そのきっかけになったのが、友人から借りて聴いた講演テープ「未体験不況を生き残る 鈴木三雄の情報戦略塾」の中で紹介されていた「少女パレアナ」(エレナ・ポーター著)という角川文庫の、可愛らしい女の子が描かれた表紙の小説でした。
 平成6年3月、長女慶子(みちこ)の卒業式の席上、PTA会長として祝辞を述べる機会を得ました。卒業式は、ビバルテ゛ィーの「四季」が会場に流れ、厳かなうちに始まりました。「今、会場に流れていた『四季』のように、皆さんの小学校生活では、いろんな事があったと思います。うれしかったこと、悲しかったこと・・・。これから皆さんの人生にはもっといっぱいいろんな事が起きるでしょう。そんな時、今からお話する『喜びのゲーム』を思い出して下さい。そして、たくましく生きていって欲しいと思います。

 それは、『少女パレアナ』という小説の中に書いてありました。お母さんを亡くした小さなパレアナが人形が欲しい、と神父である父におねだりをしたところ、慰問箱には松葉杖が入っていました。パレアナは悲しくて泣きました。お父さんは、そんなパレアナに『喜びのゲーム』を教えてくれました。『杖を使わなくてもいいから、うれしいと喜んでみたら』・・と。
みなさんの今後の活躍と素晴らしい人生をお祈りし、祝辞とします。」

この小説は1913年に出版され、今なお、アメリカでそして日本で読みつがれ読む人に感動を与え続けています。

喜べば 喜び事が 喜んで 喜び集め 喜びに来る

という言葉があります(伊勢の中山靖雄先生の「講演」の中でよく出てくる言葉で、味わい深いと感じています)。

これから、「読書の小径シリーズ」でちょっと素敵な感動的な書物を紹介していきたいと思っています。
皆さんのご愛読をお願いします。

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